新年度がスタートしました。
新しいクラス。新しい先生。新しい取り組み。
すべては " きっかけ " です。
そのきっかけを興味や関心に育てるのは、
聖園生の得意技。
家庭での学習や調べもの先輩や友人との交流、
大学や企業とのやりとりなどを通じて、
きっかけを興味・関心に大きくふくらませていきます。
こうした動きのひとつに自習もあります。
今年度も、平日はもちろんのこと、土曜日も、長期休業中も
自習室が開放されます。
この春も、補習・講習の前後、部活動や委員会活動の前後
なども自習室が満員になりました。
朝7:30には自習室前に人だかり。
夕18:00まで10時間以上。
講習や部活前にひと勉強。
講習や部活後にもひと勉強。
時間の使い方が上手になる自学自習。
きっかけは山ほどあります。
興味・関心に大きく育て、
理解と活用に深めていくコツが自学自習。
平成27年4月18日(土)
進路指導部
今春、Panasonicに就職する近藤さん。
勉強の重要性とともに、
聖園生がもつ"品格"について語ってくれました。
― 大学在学中にGoogleの取り組みに参加できたり、
協会から賞をいただいたりしたそうですね。
「はい。自分の取り組みを評価くださる方がいるというのは、自信になりました。
大きな企業や団体は、対人関係構築力や哲学など、人間としての中身をすごく
注目してくださるので、びっくりすると同時に、楽しかったですし、自分自身の強
みや弱みを知ることができました。」
― 企業の方々とお会いしてわかった、自分自身の中身とは?
「はい。勉強面の努力はもちろんのこと、"+α"というか"土台"というか、実力の支え
や言動の軸の部分を注目されていたように感じます。たとえば、勉強面の努力では、
英語でのプレゼンや資料の読み込みなど、本当に時間かけました。でも、それは当
たり前のことでで、+αというか土台としての、挨拶や笑顔、礼儀や一言添えなどが、
自然にできるかどうか、がポイントだと思いました。企業の方々にも「君は、挨拶や
礼儀が染みついているね」をほめていただきました。」
― 聖園在学中は優等生だったのですか?
「いいえ(笑)反抗期もあり、勉強しなくて、よく叱られました(笑) 通常なら、あきらめ
られると思うのですが、先生も親もしつこくて(笑)。だから、反抗期があっても、6年
後には、礼儀やマナーも身につきました。」
「勉強面でも、"あなたの本当の力の2割もだせていない。出し惜しみするな"と幾度も
指摘されて(笑)。自分では「頭が悪いから」とか「勉強よりも大切なことがあるから」
と自分を正当化していました(笑)。でも、見抜いてくれる先生、事実をもとに指摘し
てくれる先生、信じてくれる親がいてくれて嬉しくて。実際、大学ではしっかりと勉強
できたし、企業の方も評価くださったので、やっぱり、「できない」のではなくて、「やら
なかった」のだと思い知りました。」
― 後輩たちに一言お願いします。
「3つあります。
①あきらめずに叱ってくれる人を大切にして。
②勉強は当たり前。頭が悪いからと言い訳しないで。
③挨拶・礼儀・マナー・一言添えは、心に染みつくまで繰り返して。
聖園生の品格は、世間でも、企業でも、どこでも通用します。相手の心にも、あたた
かいなにかを伝えることができます。
学校の中はもちろんこと、公共の場でも、家でも繰り返してください。自然とできるまで。」
大学での活躍、企業の方々との取り組みを通じて、聖園で身についたことが、想像以上に
普遍的であることを熱く語ってくださいました。
聖園では、時代とともに取り組みが刷新されても、
伝える本質は普遍的です。
それは、
いつでも、どこでも、誰にでも大切なことだからです。
聖園の空気が、聖園生をとおして、大学にも企業にも世界にも広がっています。
平成27年4月8日
進路指導部
上智大学に進学する二宮さん。
皆勤賞(出席率100%!)の二宮さん。勉強も行事も部活も
当たり前のように両立する聖園の空気を満喫していました。
受験期も、なにかを減らすとか、犠牲にするということはあま
りなかったように見えます。
― どういうことなのでしょうか?
「世間では、受験勉強は、なにか特別なことらしいのですが、
聖園では、普通の勉強の延長線上のことだと思います。
だから、友人も、ガンガン勉強していても、行事を楽しんで
いたし、みんなでけじめをつけていました。むしろ、"受験
勉強でも人間性を磨いていた"と思います。」
― どのようにして、それができていたのでしょう?
「自分と向き合って、つらいことも周りの人の力も借りながら、
向き合って。これを繰り返すと、
"一人でやること" と "みんなでやること" の見極め
ができるようになりました。これは、部活や委員会や行事でも
できるけれど、勉強、特に受験期に、質も量も高まったと思います。
良い先生方と仲間に恵まれました(笑)。」
― 聖園で学んだことは?
「自分に与えられた使命がどうやったら見つかるか。
本当の意味で相手の立場で考えるとはどういうことなのか。
すっごく考えたし、学べました。そのために、自分をどう磨
くか。どう変えるか。という見極めができるようになりました。
まだまだ、道半ばなので、卒業後も、時折、聖園に戻ってき
て充電したいと思います。」
― 後輩たちに一言お願いします。
「聖園生として、目の前に来たものを前向きに捉えて、自分
を磨いてほしい。後になって分かるのだけれど、聖園は、
悪意ある人が本当に少ないので、先生が示してくれるもの
は、あとで、必ず意味がでてきます。そのときの気分や感
情で受け止めていると、あとで悔いを残します。"あーっき
ちんと取り組んでおけば良かった"ではなく、"きちんと取り
組んでおいて本当に良かった"といえるように、聖園生活
を満喫してください。」
勉強、部活、委員会、行事などなど、形は違えど、
すべてを自分の人生として受け止められるのが聖園生。
なぜなら、大切なことは、後になってわかることが多いから。
「時間」は大事なこととそうでないことを、ふるいにかけてく
れます。
時間をかける意味。それは、本当に大切なことを見極める
こと。聖園生は、それがよく分かっています。
平成27年4月6日
進路指導部
学習院大学に進学する久嶋さん。
推薦入試を活用して、専門的に文学を極めることができる
大学に進学した久嶋さん。定期試験を3年間休むことがで
きないプレッシャーを乗り越えながら、推薦を突破しました。
その後も、一般受験生並みに勉強を重ね、センター試験
でも、9割を超す結果をたたき出す一方で、一般受験生の
相談にも乗っていました。
― 気のゆるみもなく、すごい持続力ですね。
「勉強はきちんとやりきると、自分で決めていたので、受験
があろうとなかろうと、常にベストを尽くそうと思っていまし
た。...といっても、毎日毎日、うまくいっていたわけではな
く、失敗しても、できない日があっても、めげずに、続けて
いただけですけど(笑)。」
― どのように続けていたのでしょう?
「いろいろ気になって、クヨクヨしてしまう性格なのですが、
自分に集中して、目の前のことに取り組む練習をしまし
た。最初はうまくいかず、英語の勉強していても、「あっ
古文もやらなきゃ」とか、数学の勉強をしていても、「あっ
あの子に連絡しなきゃ」とか、常に揺れ動いていました
が、それでも、「今やると決めたこと」に集中する練習を
ずっと続けました。できるようになるまで。やってみてわ
かったのは、「できない」のではなくて、「やろうとしてい
なかった」ということです。」
― 聖園で学んだことは?
「勉強で得られる大切なことと挨拶や礼儀です。勉強の
意味は、聖園のすごい先生方に教わったことときちん
とがんばる仲間に恵まれたことで、本当によくわかり
ました。自分ががんばれたのも、周囲の支えがあった
からだし、私も周囲に必要とされていることがわかって、
モチベーションが上がりました。」
「勉強で得られることは、一言で言えば、教養や自己管理
なのでしょうけど、やっぱり、人生につながる部分がたく
さんあります。部活と両立しながら、勉強をきちんとして
本当に良かったと思っています。塾よりも聖園の授業
のほうがすっごい楽しかった。」
「挨拶や礼儀は、世界中で通用すると思います。形や
言葉はもちろんのこと、気持ちというか、心の持ち方が。
これも、ずっと続けてよかった。挨拶や礼儀は、いわゆ
る、"自然"にできてはじめて相手に伝わるものです。
自然にできて、はじめて世界でも通用すると思います。」
― 後輩たちに一言お願いします。
「聖園ですすめられたことは、やってみた方が良いと思い
ます。勉強も部活も、その場の感情で判断せずに、続け
てみて!」
良いことを見抜き、それを続けるのが聖園生。
聖園生は、勉強でも部活でも、日常生活でも、
大切なことを自然にできるレベルまでもっていきます。
それは、
その段階こそが、相手に、他者に、世界に通用するからです。
平成27年4月5日
進路指導部
東京外国語大学に進学する古谷渚さん。
高校1年次のカナダ研修のホームステイでお世話になった
東南アジアの方々との交流から、国際社会の諸問題に関心を
高めた古谷さん。高校2年次には、実際に家族で東南アジア
に旅行に出かけたそうです。大学でも世界を実感できるところ
へ進学しました。
― すごいバイタリティですね。
「自分で決めて、自分で動くのはとても楽しいことでした。
ただ、高校生のうちは大人のサポートが必要なので、
素直にお願いすることと、普段の生活態度が大切です(笑)。
私も完璧ではなかったし、むしろ、迷惑をかけていましたが、
親も先生もよく叱ってくれたおかげで、少しずつ、お願いを
聞き入れてくださるところまではきたかなと思います(苦笑)。」
― 勉強はどのようにすすめたのですか?
「すごい先生方に会えて、きちんと勉強と向き合うことができました。
世間で軽視されつつある、知識や勉強の本当の意味もわかったから、
周囲に流されることなく、知識や智恵などと素直に向き合えました。」
「私の場合、目標にむけてがんばりましたが、同じ選択クラスの友人
の中には、目標がなくても、目標が定まった時のためにがんばって
いる子がいたし、推薦で進路が決まった後もたくさん勉強している子
もいて、本当に良い仲間に恵まれました。」
― 聖園で学んだことは?
「正直なところ、聖園にいるときは、すべてが当たり前だったので、
意識したことはなかったけれど、卒業した今、感じているのが、
教養、挨拶、礼儀です。必修が多く、文理問わずに学んでいたので、
大変だったけど、大学受験の時も、英語や国語で、様々なジャンル
の文章がでても、対応できました。教養の威力は、目に見えないと
ころで大きいものだと実感しました。」
「挨拶や礼儀は、在学中に、模擬試験の会場で指摘されました。聖園
では書類などを受け取るとき、「ありがとうございます」とか「お願いし
ます」と一言添えるのが当たり前なのですが、模試や受験でもそれを
できるのは東京の○○○○と神奈川の聖園くらいだとほめられました。
おもしろいのは、聖園生にとっては当たり前なことが、世間ではすご
いことになっている点です。他にもあるかも...。これからたくさん発見
します(笑)。」
― 後輩たちに一言おねがいします。
「限界を越えましょう!自分に集中しましょう!後に悔いを残さずに
今をがんばりましょう! 応援しています!」
目標に邁進して、限界を超えて、自分自身を築き上げてきました。
聖園生は、大人のサポートを受けながら、自分と向き合い、自分を
磨いていきます。その視線の向こうに、世界を、他者を見つめて。
平成27年4月4日
進路指導部
この春にお茶の水女子大学に進学する尾形さん。
聖園での学びや進路(進学)実現について静かに語ってくれました。
尾形さんは精勤賞(3年間の出席率99.9%)の聖園生。卒業式では、
卒業証書とともに精勤賞と記念品を授与されています。
聖園での学びや生活は、月日を重ねるごとに、満足度が上がったそうです。
特に高校で、興味深い授業や先生に出会い、学びそのものが楽しいものに
なったそうです。
― すごい出席率ですね。行事は皆勤(出席率100%)ですね。
「はい。6月の球技大会、9月の聖園祭、12月のクリスマス行事など、
6年間、すべてに参加できました。大学受験の時期も、
心と頭の切り替えになったし、だらだらやるよりも、集中して、朝も夜も
勉強できてはかどりました。」
― 勉強はどのようにすすめたのですか?
「聖園ですごい先生がたに会うことができて、
すべての勉強の意味がはっきりしました。勉強時間も、量を増やす一方で、
一時間でできることを増やす練習もしていきました。
私は将来の目標が定まっていないのですが、聖園では、
"目標に向けて勉強するのは勉強の達人。
目標が定まるときのために学び続けるのが人生の達人"
という表現があって、
目標の定まっていない私には、勉強の意味がはっきりしました。
それを応用して、やる気が出てから勉強するのではなく、やる気が出たとき
のために記憶は終えておいて、やる気が出たときに演習を重ねました。」
― 聖園で学んだことは?
「挨拶や礼儀、宗教心や教養、自立心など、人生の土台が確立しました。
挨拶の"ごきげんよう"は、朝も昼も夜も使えて、いつでもどこでも誰にでも
使えて、カトリックだなあと感じました。大学で使ったらどうなるか楽しみ(笑)。」
「宗教に触れてよかった。世間で言う宗教は少し違う気がします。多感な時期に
きちんとした宗教に触れておくのは大事だと思います。国際社会でも宗教が
土台になることがあるし、逆に宗教を悪用している人を見抜くこともできます。」
「教養に関しては、必修が多い聖園では、文理問わず教養が身につきました。
すべての知識はつながっているので、知れば知るほど楽しいものでした。
大学では抽象化をできたらいいなあと思っています。」
「自立心も、流されない大切さがよくわかりました。自分の生き方・考え方を確立
できたし、保つことができました。周囲のサポートと自分の意志が両輪でうまく
回ったと思います。」
― 後輩たちに一言お願いします。
「自分にあきらめることなく、周りに流されることなく、後回しにすることなく、
先を見据えた上で、今、目の前のものに、きちんと取り組んでほしい。
自分をよく見つめて、よく把握して、先をよく見て、先をよく把握したうえで、
今大切にすることを見極めてくださいね。」
静かに明るく語る姿は、人間としての土台がしっかりしていることを感じさせました。
"本物の自分"を見いだしているのでしょう。
後輩たちも、その姿勢や考え方に憧れを抱き、実践し始めています。
聖園生は、他者から影響を受け、他者に影響を与えながら、成長していきます。
真の意味で、他者とともに成長していくのが聖園生。
聖園の空気は、このように、人から人へと受け継がれ、熟成していきます。
平成27年4月3日
進路指導部