2017年10月アーカイブ - MISONO’s NEWS|聖園女学院中学校・高等学校

聖園だより

ACE Report( October 2017)

How do you learn new words? <日本語訳は下>

The Advanced Class of English (ACE) uses a multi-pronged approach to learning, especially when it comes to vocabulary.

One interactive approach is to make "word cubes". Research has shown that the more a person interacts with new information, the better they will retain it. We define the word both in English and Japanese, give a synonym and an antonym, and use the new word in a sentence of our own making. Further, when we build the three-dimensional cubes, we connect with that word in new ways. Then, by suspending the cube from our vocabulary board, we insure that we will see the word every time we go into the classroom.

Repeated and varied exposure makes for success - and is a lot of fun too!  

 

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<日本語訳>

 

皆さんはどのように新しい単語を覚えますか

Advanced Class of English (ACE)では、語彙の習得に多面的なアプローチを使用しています。

「単語立方体」を作ることがその一つです。新しいものを覚える時、多く接すればするほど、その情報を習得できると研究で言われています。英語と日本語両方の意味、類似語や反対語、そして自分で作った例文を用いて習得します。さらに自分の手で立方体を作ることによって、新しい形(新しい感覚)でその語彙と繋がります。それから、その立方体を教室の単語掲示板に吊るすことで、教室に入るたびにその単語を見ることになります。

繰り返し、かつ多面的な関わりが、語彙習得へ導くだけでなく、楽しいものにもなります!

 

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校長の声『縁』

 10月17日(土)には「善行雑学大学」が企画した「グリーンハウス物語第21話 - シスターたちが散策したゴルフ場跡地 -」が実施された。布教と学校教育に専念する聖園女学院のシスターたちはゴルフと全く縁のない生活しているであろうが、似たような例は昔からある。たとえばドイツのトリーアでローマ帝国のコンスタンティン皇帝が4世紀の初め頃に建築した講堂(Aula Palatina)は、今は教会として使われている。そして西暦126年にローマの神々を奉る万神殿として建設されたパンテオンはその後、唯一の神を拝む礼拝堂になったのである。考えてみれば、神が創造した1つの宇宙・世界なので、このような転換は決して不思議ではない。

 ところで、神奈川県立体育センター地域内に残っている旧藤沢カントリー倶楽部のクラブハウスについて5月頃南山大学同窓会の方から情報が入った。その設計者は、1964年に完成した南山大学のキャンパスを設計した、前々回の「校長の声」にでも紹介したAntonin Raymondである。この卒業生が曰く、「聖園のすぐ近くにもまたRaymondの建物があるのは本当に不思議な縁ですね。」ちなみに、南山大学に隣接する神言神学院もRaymondの設計である。

 グリーンハウスに興味がある方々が聖園をも見学することになったのは本当に喜ばしいことである。ここに言うまでもなく、聖園女学院と南山学園を繋ぐ縁は、Antonin Raymondが設計した建物よりはるかに深い。宣教修道会である神言会の総長によって日本に派遣されたライネルス師が、聖心の布教姉妹会そして南山学園を創立したことは2つの学校法人の合併に至った縁ではあるが、ここには大きな力が働いている違いない。 -場所、建物、人が多様に変化する世界の出来事を繋ぐ縁の裏には私達を見守ってくださる神の摂理がある- という信念は聖園女学院、そして南山学園の教育を創立以来支えてきた。何故かというと(ある歌の言葉を借りて)、神は全世界をその御手にもっているからである。 -"He's got the whole world in his hands"-

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1枚目:Aula Palatina(ドイツ・トリーア) 外観

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2枚目:Aula Palatina(ドイツ・トリーア) 内部

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3枚目:パンテオン(ローマ)

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4枚目:グリーンハウス(藤沢市善行)

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5枚目:南山大学キャンパス(名古屋)・春

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6枚目:南山大学キャンパス(名古屋)・冬

5-7.jpg7枚目:神言神学院のチャペル内

第51回聖園祭が行われました。

担当37回生(手作り品販売)

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担当66回生(パン・飲み物販売)

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秋の花々!!

◎10月に入り「秋ですね!」という感じでしたが。

 今日(11日)昨日(10日)と気温がなんと29度!!

 体調にお気をつけ下さい。

「コスモス」

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IMG_2404.jpg「ホトトギス」

IMG_2420.jpg「シュウメイギク」

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校長の声『十字架称賛』

 カトリック教会の典礼歴には沢山の祝い日はあるが、9月で目立つのは29日の大天使ミカエルの記念日、そして14日の「十字架称賛」の祝日である。大天使ミカエルのことはまたいつか話すことにして、今回は「十字架称賛」について多少個人的な観想を紹介する。

 このような話題は多少の違和感を与える内容に見えるかもしれない。何故かというと、称賛されているのは間違いなく、ローマ帝国の時代に多くの人を苦しませた死刑の道具だからである。しかし、私にとって称賛されるのは、痛ましい磔(はりつけ)よりも、故郷ドイツのLimburg(リンブルク)の大聖堂の博物館に展示されている珍しいもの、イエスがつけられたと言われている十字架の断片である。小さいときから「これは間違いなく本物だ」と信じた私は、(考古学者の意見を無視して)今でもそれを疑う必要はないと思う。大聖堂とともに、この貴重な遺物は学校で学んだヨーロッパの歴史と自分の古里とを繋ぐリンクとなっているのである。十字軍が破壊した東ローマ帝国の首都から持ち出されたものではあるが、小さいときから親しんできた大聖堂と一緒に誇りに思っているのである。因みに、(ユーロがヨーロッパの通貨になる前に)ドイツマルクの1番大きい千マルクの紙幣を飾ったのはこの大聖堂の絵であった。

 -残酷な死刑、ちょっとだけ疑わしい遺物、キリスト教と戦争、宗教とお金の微妙な絡み-このような複雑な背景を把握していない世代にとって、リンブルク教区が毎年盛大な祝祭行事となっている。この十字架称賛の祝日は、私のような古いものには懐かしい思い出となっている。

 「心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。」(マタイによる福音、18章3節)と言った人は、矛盾と反省すべき点を厳しく批判しながらも、信頼と愛の大切さを教えてくださった。だからこそ罪のない方が貼り付けられた十字架はこのような信頼と愛の象徴として今でも称賛されるのである。

上空からの写真.jpgのサムネイル画像

1枚目:リンブルク大聖堂 上空からの写真

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2枚目:リンブルク大聖堂 外観

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3枚目:リンブルク大聖堂内の十字架

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4枚目:千マルク紙幣

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