2017年11月アーカイブ - MISONO’s NEWS|聖園女学院中学校・高等学校

聖園だより

校長の声『Rainbows』

 「何故、目に見えないものを信じようとするのですか?」

 これは高3の生徒が宗教の時間で取り上げて欲しい質問である。一つの答えは「星の王子様」に登場するキツネの言葉であろう。「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばん大切なことは、目に見えない。」もう一つの対応は昔あるマンガで見つけた名言である:"If you don't know the answer ... question the question"「答えが分からなければ質問にケチをつけてみるがよい。」しかし、上のような質問を議論せず簡単に片付けようとするのはあまりよくない。丁寧に取り組む必要がある。

 一つのヒントは画家ピカソが芸術の役割について残した言葉である。"We all know that Art is not truth. Art is a lie that makes us realize truth"「芸術が真実でない事は誰もが知っている。芸術とは真実を悟らせてくれる嘘である。」ところで、このような重要な役割を担っているのは芸術だけではない。日常の自然現象にも真実を悟らせる機能がある。一つの具体例は雨の後に果てしなく空を渡る虹である。

 観察すれば世界中のどこでも全く同じように見える自然現象である虹には、何故色々な(科学的な裏付けのない)話が纏わっているのであろうか。日本にはイザナギとイザナミが虹を渡って下界に来たという神話がある。(下界に降りた道は天橋立だったという説もあるが、)アイルランドの古い伝説は、虹の麓には黄金の壺があると約束している。そして旧約聖書創世記9章17節によると、虹は神と人間との間に結ばれた平和の契約のシンボルである。「神はノアに言われた。『これが、わたしと地上のすべて肉なるものとの間に立てた契約のしるしである。』」

 科学に頼れば、光という自然現象の効果として完璧に解明できる虹であるが、空の虹を見上げる時、事実と関係ないストーリーが私達に見えてくるのは何故であろうか。このようなストーリーは元々私達の心にあって、私達はその(偏見と思われるような)観点から物事を見ている。これは心理学の説明である。しかし、ストーリーはどのようにして私達の心に入ってきたのだろうという問いは、最初に引用した生徒の質問と同様、心理学が取り扱える領域を超えている。

 人類のはじめから、人間は何故目に見えないものを信じようとしてきたのか。詩編36編10節に書いてある言葉は参考になるのではないか。「命の泉はあなたにあり/あなたの光に、わたしたちは(虹の)光を見る」。

K601.jpg1枚目:オーストラリア(Fremantle)で見た虹

K602.jpg2枚目:ドイツの実家から見た虹

K603.jpg3枚目:みその台から見た虹

K604.jpg4枚目:京都府宮津市の天橋立

冬も間近です。

◎朝晩寒くなりました。

IMG_2519.jpgIMG_2515.jpg◎この時期の数少ないお花です。

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MEA NEWS ー Pecha Kucha

Pecha Kucha (日本語訳は下)

This week in MEA we are doing Pecha Kucha presentations. Pecha Kucha 20 x 20 is a presentation concept in which a person shows 20 pictures and talks about each picture for 20 seconds. For our MEA class, we use 5 x 10, so each student talks about five pictures for ten seconds each. Students choose five things they are interested in and use their iPads to find photos. Using Keynote presentation software, they create a simple presentation and present it in Pecha Kucha style. It has been very successful and all of the students have made excellent progress. We will continue to use the Pecha Kucha format from now on.

 

DSC02238 (640x480).jpg           発表前にネイティブの先生と練習できます。

 

DSC02239 (640x480).jpg            さあ本番です。笑顔も大事なポイントです。

 

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(日本語訳)


 今週のMEA(聖園イングリッシュアカデミー)では*Pecha Kucha (ペチャクチャ)というスタイルのプレゼンテーションをしています。Pecha Kucha は、通常は一人の人が20枚の写真をそれぞれ1枚20秒ずつでプレゼンをするというものです。MEAでは5枚の写真をそれぞれ10秒でプレゼンをします。生徒は自分の興味のあるテーマを選び、iPadで写真を探し、Keynote(プレゼン用ソフト)を使ってシンプルなプレゼンを作り、Pecha Kucha のスタイルで発表します。参加しているすべての生徒たちはとても優れたプレゼンをしています。特にリピーターは日々上手になっています。これからもPecha Kucha を続けていこうと思っています。

*Pecha Kucha :「ぺちゃくちゃ」は、日本を拠点とするイギリス人建築家によって考案され、最初の「ぺちゃくちゃないと」が2003年2月に東京で開催された。2004年にはヨーロッパの都市で「ぺちゃくちゃないと」が開催されるようになり、その後世界中に広まり、現在は900を超える都市で開催されている。「ぺちゃくちゃ」という名前は、日本語で、よくしゃべる様を表すオノマトペである「ぺちゃくちゃ」から来ている。

 

 

 

 

 


 

 

11月19日(日) 第2回学校説明会の詳細が決まりました

ごきげんよう。
11月19日(日)第2回学校説明会の詳細が決まりましたのでお知らせします。
教育理念や2018年度入試についての説明はもちろん、6年生の入試勉強会や体験入学もご用意しています。
ご家族皆さまでぜひお越しください。

*第2回学校説明会*
日時:2017年11月19日(日)9:30~11:30 予約不要
受付:マリアホール ラウンジ

※入試勉強会に参加した6年生には、今年2月実施の入学試験問題・解答例をお渡しします。

プログラム
<第1部 保護者・小学生> 場所:講堂
1.聖歌隊によるハンドベル演奏
2.「英字新聞」作成についての生徒発表
3.学校長より教育理念について

<第2部 保護者説明会> 場所:講堂
4.進路指導について
5.中学入試 各教科出題傾向
6.中学入試 全般について
7.卒業生によるパネルディスカッション
(第2部の保護者説明会は、小学生の方も同席いただけます)

◎以下の「入試勉強会」と「小学生体験入学」は、第1部終了後に各場所にご案内いたします
<第2部 小学6年生限定 入試勉強会> 

・小学6年生対象の入試勉強会です。入試で使う予定の部屋で、国語・算数・総合力テスト・英語入試についての解説をします。上ばきをご持参ください
<第2部 小学生体験入学> 場所:各体験場所
・聖園の生徒や教員と一緒に、聖園の活動を体験することができます。
【体験入学プログラム】
①聖園生の生活を体験してみよう!
 ...シスターと中学1年生と一緒に、聖園の生活を体験します
②ロザリオを作ろう!
 ...ビーズを使ってロザリオを作ります
③和風カードを作ろう!
 ...和紙に金・銀箔を散らして和風カードを作ります
④スライムを作ろう!
 ...色とりどりのスライム作りにチャレンジします
⑤バドミントンを体験してみよう!
 ...部員と一緒にバドミントンを楽しみます

<説明会終了後 ご希望の方に>
生徒と教員による校内案内 および 個別相談(一般入試・帰国生入試)をいたします。

11月 霜月

カレンダーをめくり本年も後2枚になりました。11月!!

秋の深まりが、日に日に感じられます。

「ガマズミ」

ガマズミ.jpg「アメリカハナミズキ」

IMG_2464.jpg「ルルド」の広場から中学棟

IMG_2474.jpg「ルルド」の広場全景

IMG_2471.jpg

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