2019年3月アーカイブ - 聖園だより|聖園女学院中学校・高等学校

聖園女学院中・高等学校

聖園だより

校長の声『はなむけのことば』

 2018年度最後の「校長の声」として、皆さんに3月1日に実施された卒業式での「はなむけのことば」をお届けします。

 ただいま卒業証書を授与された皆様、おめでとうございます。このよき日を待ち望んでいられた、ご家族の皆様にもお祝い申し上げます。本日、聖園女学院を巣立つ若者たちを、これまで心身両面において支えてくださったことに、心から感謝申し上げます。

 さて、卒業生の皆様、改めておめでとうございます。宗教の授業で私の話を聞いた皆さんだが、この「はなむけのことば」を最後の授業にして、「卒業」について私の考えを皆さんに紹介することにしました。

 日本語の「卒業」は、文字通り、一つの業(仕事・やるべきこと)を終えることです。聖園女学院での学習はこれで終わりですが、言うまでもなく、これからは社会での生涯学習が始まります。そこで、皆さんが学んだ英語のちょっとした復習から本論に入ります。

 英語で「卒業」を表す言葉は二つありますが、その一つはgraduationです。これは長い階段を登って、目指したところに辿り着いたことなどに用いられます。また、欲しいと思ったものを手に入れた時にもgraduationが用いられます。先ほど皆さん階段を登って手に入れた卒業証書は具体例です。

 もう一つの言葉は"commencement"です。卒業は始まりa "new" beginningです。今まで学んだことをベースにして、次のステップに踏み出すこと、より高いところを目指して歩み始めることです。この「始まり」にあたって皆さんに考えてもらいたいことがあります。「卒業」という目的に辿り着いて、これからもう一歩前に踏み出そうとする皆さんは、聖園女学院で学んだ事を生かしながら、何を目指して活躍するでしょうか。

 学校という場は社会で必要な知識と技能を安心して練習できる「実験室」だとも言えます。言い換えれば、学校は社会で直面する問題や課題に、失敗を恐れず、取り組むことができる練習場なので、学ぶのは学校のためではなく、社会で活躍する自分のためだ、ということがポイントです。皆さんは聖園で身につけた力をどのように生かして社会に貢献できるのでしょうか。

 ここでイエスが自分の弟子達におっしゃった言葉を、私は皆さんに送る「はなむけのことば」にしたいと思います。皆さんに配ったカードに書いてある「汝らは世の光なり」。

 どうすれば「世の光」になれるのですか。先ず一つのことを確認する必要があります。「世の光になること」は機械を操作する技術の問題ではありません。むしろ、どのようにして自分自身が一つの光になり、どのようにして自分が持っている光が世の中に変化をもたらす要因となれるかという課題です。

 当然ですが、ここで気になることがあります。世間が認める変化をもたらすために、どのぐらいの大きさの光が必要なのか?ヒントはカードに写っている、桜の花の後ろに見える月です。暗いところで輝く月なので、敢えて太陽と競争する必要はありません。

 決定的な変化をもたらすことの、もう一つのイメージは蝶々です。見にくい毛虫から美しい蝶になり、そして羽を広げて世界に飛び出す蝶々、というイメージですが、美しくて、可愛い蝶々には何が出来るのでしょうか。精々人の目を楽しませることしか浮かんでこないかもしれなませんが、このような弱い生き物にも大きな変化をもたらす力があります。これはカオス理論で謳われている「バタフライ効果」(butterfly effect)を通して発揮される力です。予測できることではありませんが、ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきは、藤沢で竜巻を引き起こす可能性があるのです。

 蝶々のように世界に飛び立つ皆さんは、分かっていると思います。きちんと計画を立てても、自分が持っている力が、どのように世界への貢献になるかは、誰も完全に予測は出来ません。しかし、私は期待しています。聖園で学んだ「人間の尊厳」「御心の愛」を信頼して、勇気を持って活躍すれば、皆さんは必ず変化をもたらす光か蝶々になれます。言うまでもなく、この「聖園効果」とも言える「バタフライ効果」に関して一つのことを自覚してください:自分から動かないと、この世の中は何も変わりません。今日の卒業式は新しい始まり、これからの毎日のチャレンジの始まりです。勇気を持って漕ぎ出してください。聖園の先生、そして私も皆さんを応援します。

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