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校長の声

校長の声『出発良し』

 確実な結果を残す学習の秘訣を「継続は力なり」という一言でまとめることが出来るが、持続可能な継続に必要な(夏休みという)休息の時間が終わり、9月から始まる後期の新しいスタートは、私達に何を求めているのか。二つの対照的なイメージで考えてみる。一つは運動場、もう一つは駅である。

 スターティングブロックで待ち構えて、ピストルの合図を待っている間に、余計な考え事を止めて心身共に集中することは不可欠である。例えば自分の足りないところを心配したり、或いは一緒に走っている人と、自分を比較したりすることは失敗の元である。むしろ、頭を空っぽにし、練習に力を入れたありのままの自分に集中して、勇気を持って踏み出せば、今まで知らなかった自分を見つけるチャンスがある。(ちなみに、聖園女学院が9月2日の「静修の日」を秋学期のスタートラインとしているのは、このような自己発見のためである。)そして満足できる結果が出なければ、また新しいスタートに向けて練習を重ねて、失敗を成功の元として活用すればよいのである。

 ところで、新しいスタートのもう一つのイメージは駅で電車の到着を待つことである。乗るだけで動き出せるので、楽だけれども、要注意。選ぶことが出来る行き先の範囲は狭くなるし、そして廃線になった駅でいくら待っていても電車は来ない。

 走る距離とスペードはそれぞれ違うであろうが、夏休みで蓄えた力を使って皆さんが「出発良し!」といいスタートを切ることが出来るように。

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