教科

学習目標

すべての教科の学習を通して、まず基礎学力を十分身につけます。その知識をさらに発展させ、考えを深め、物事の意味を正確にとらえられる心の眼を養います。個人のそれぞれの「学び」から、常に変わらない真理を探し求め、人間としての“ 総合力“を育てます。すべての教科は、これらの種となります。それは必ず芽を出し、根を広げ、豊かに育っていくことでしょう。誠実に、まごころを込めて励み、まわりの人々に生きる喜びを与えられる聖園生になりましょう。

国語科

―言葉は文化、人としての生き方を考えるための土台―
日本語を通して考えや感情を理解し、表現するための力を磨くことで、人間としての生き方、現代社会のあり方について考えます。日本の言葉や文学、文化の豊かさを理解しつつ、他者や異文化を理解することで、互いに尊重しあう心を育てます。

社会科(中学)/地理歴史・公民科(高校)

聖園女学院で学ぶ六年間、この教科では、「人間」とは何か、「社会」とは何かについて、生徒の皆さんが知識を広げ、深い理解を得られることを、学習の目標としています。中学生は、基礎知識を学びますので、自分の知識を豊かにし、興味や関心が広がっていく楽しさを経験してください。高校生は、大学受験をひとつの目標として、専門的な知識を深め、「人間」「社会」への理解力・判断力を身につけてください。

数学科

ー数学を活用して身近な問題を解決に導くー
身のまわりの事柄を数学的にとらえ、課題を発見する力を養います。繰り返し問題を解き、知識を活用する力を伸ばすことで、課題を解決する力を育てます。仲間の発想や解き方からも学び、問題の解き方は一つではないと気づくことで、柔軟に発想し考えを表現する力を大切にします。

理科

自然界の仕組みを理解し、科学的探究心を持って生き方を考えることができる人の育成を目指しています。原則週1回の実験や観察などの実習授業をティーム・ティーチングで実施し、きめ細かい指導のもと、生徒一人一人の知的好奇心や学習意欲を高めることによって、学力の向上を目指します。
また、中学では各学年、年に一度理科「校外学習」を実施します。山や海などのフィールドに出て自然を実体験し、生命の多様性、自然との関わりの大切さや素晴らしさを学ぶことによって、正しい自然環境への理解を目指します。

英語科

グローバルな視野に立った、高い志を持つ生徒を育てていくことを目標としています。
中学ではきめ細やかな指導の下、基礎力の定着を徹底し、講読・文法・英会話を通じて、4技能をバランス良く吸収できるようなカリキュラムをとっています。
高校では、中学で培った基礎力をさらに発展させ、ネイティブ教員によるショートスピーチをはじめ、基本的なプレゼンテーションやディベートなど意見論述の仕方を学びます。日本人教員・ネイティブ教員の強みを活かした授業を展開し、多様な大学入試に対応できる力に加え、広い教養を身につけた真の国際人を目指します。
例年1月には、中学1年生から高校2年生が英検を受検し、各自の進路の可能性を広げる機会を設けています。

中学では高い英語力を持った生徒を対象とした、取り出しクラス(Advanced Class of English)を用意しています。このクラスでは、週4時間をネイティブ教員が担当し、長文読解(論説、小説、物語など)、語彙力、ライティングを行っています。また週2時間は日本人教員が文法を担当し、これまで培ってきた英語力にさらに磨きをかけることができます。こちらは毎年選抜試験を行っています。

宗教科

「言葉や口先によってだけでなく、行いと真実をもって愛し合いましょう」(1ヨハネ3:18)
カトリックの教えに基づき、聖書のメッセージや黙想、祈りを通して「自分」を深く知り、一人ひとりが持っている自分の「使命」について考えていきます。学年が進むにつれ、自分の周り、世界へと視野を広げ、自分だけでなく他者をも含めて「人間の尊厳」を大切にする生き方を選び取れる人に成長していくことを目指します。

保健体育科

健康とは何か?健康を維持していくためには何をすればよいのか?自分たちの体はどうなっているのか?今の自分たちの心は?など思春期の心身の発達について保健の授業で学び、体育の授業や日々の生活を通して実践する力を身につけていきます。生涯の中で心身の発達が著しいこの時期に、自分の心と体について理解すること。そして、生涯スポーツの観点からこれからの人生を健康で喜びのあるものにすることを目標にしています。

音楽科・美術科(中学)/芸術科(高校)

各科において、表現と鑑賞の活動を通して、芸術諸分野の本質の理解へいざないます。音楽科では、聖歌や宗教合唱曲を学び、カトリック校ならではの音楽の特色に触れ、ミサやクリスマス行事を通して音楽活動の楽しさや感動を味わうことを大切にしていきます。美術科では、テーマと方法を適切に組み合わせることを意識しながら作品制作に取り組みます。又美術の歴史を理解するための予備知識を学びます。書道科では、書の伝統について理解を深め、書の文化を愛好する心情を豊かにし、個性的な表現と鑑賞を実践します。

家庭科

「家庭科」は「今を生きる力」「生活力を養う」教科です。
衣・食・住・保育・福祉・生活環境・人の一生と家族・消費生活・経済・情報など広範囲な生活を営む上で必要な基礎的知識と技術を身につけていきます。教科の勉強が生活に活かされる実践的な学びでもあります。その積み重ねによって、生活者として自立する力を育てます。
中高の学びを通して、自分自身から自分の周りの人へと視点を広げていきます。社会の一員として、人とかかわる力を養い、家族、周囲の人の健康や生活の充実・向上を目指します。その土台には、人を大切にする精神があります。

情報科

情報のディジタル化の仕組みや情報機器の機能、情報通信ネットワークの仕組みや情報通信の方法などの理解を基に、コンピュータや情報通信ネットワークを活用して、効果的な情報の表現やコミュニケーションを行うための基礎的な知識と技能を習得させます。また、情報の収集・整理・発信について、個人の責任、情報システムの特性、情報化の進展が社会に及ぼす光と影を理解させ、情報社会に主体的に参画する態度を育成します。

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