卒業生。聖園を語る⑥
東京学芸大学に進学した髙橋さん。
在学中は学級委員長として、
登下校の状況を統計にとったり、皆の目標をポスターにしたり、
卒業式で答辞を述べたり、大活躍でした。
― 充実した学院生活でしたね。
「はい。習い事も週3日通っていましたので、朝起きてから夜寝るまで、
なにか取り組んでいました。振り返ると、とても充実した日々でしたが、
反抗期もあって、家族や先生、友人にはずいぶんと支えられた日々
だったと思います。感謝でいっぱいです。よく叱られましたし、注意も受けました。
そして、愚痴や想いを受け止めてくれました。今の私は、聖園で形成された、と
いっても過言ではありません。勉強や教養、挨拶や礼儀、マナーなど当たり前の
ことが身につきました。」
― 忙しい中で、どのように勉強をすすめたのですか?
「習いごともあり、家で勉強はほぼできない状況でしたので、通学中の移動時間や
学校での自習を活用しました。"授業内容くらい、授業中に理解して記憶しなさい"
と繰り返しおっしゃる先生もいたので、授業中に必死で集中しました(笑)。最初は
当然できないのですが、徐々にできる部分が増えてきました。できないのではなくて、
やらないだけだったのですね。先生のおっしゃるとおりでした(笑)。」
― 受験はどのようにすすめたのですか?
「ある程度、評定もいただけて、委員会や部活、行事もがんばっていたので、推薦
やAOも本気で考えていました。ただ、学問や将来を見据えたら、やっぱり、一般
受験で、第1志望を初志貫徹しました。進学してからも、その選択は正しかったと
思っています。私が進学した大学では、文理問わずに勉強してきた人が多いので、
本当にバランスの良い発想と幅広い教養を持つ人が多い。学長がそれを求めて
いるくらいです。聖園の勉強や進路は、本当に、国公立型というか、あれだけの
科目数をこなしていたら、どこでも通用すると思います。」
― 後輩たちに一言お願いします。
「卒業して改めてわかったことですが、聖園は"わたし"をつくってくれたところです。
聖園で当たり前のことは、大学や社会では、賞賛されること。教養も礼儀もマナー
も身だしなみも。反抗期や悩みも先生や仲間が受け止めてくれるから、ぜひ、
しっかり6年間、取り組んでください。あっ、自分が受け止めてもらうばかりではなくて、
あなたも、仲間を受け止めてね。」
いつでもどこでも誰にでも通用する、普遍的なことの大切さは、
狭い範囲や未熟な経験では気づくことができないものです。
その点でも、聖園で当たり前の勉強や礼儀などは、
経験が豊かになり、知識も広がるにつれて、その重要性がわかってくるものです。
さあ、後輩たちも、後に続きます!
平成27年5月16日
進路指導部