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校長の声

校長の声『霧の知恵』

 愛知県の瀬戸市にあるカトリックの女子校、聖霊中学校・高等学校(※)の教育理念は新約聖書のエフェソの信徒への手紙5章8節を使っている - 「光の子として生活せよ」。神の知恵は、生徒の生活と道を照らす光となったお陰で、生徒たちは世の中をもう少し明るくする役割を果たすことは出来る。知恵の源である神の言葉は人生に欠かせない光であり、この知恵がなければ、先が見えなくなり暗黒になる。

 ところで、神の知恵について語る聖書の言葉にはもう一つのイメージがある。「わたしはいと高き方の口から出て、霧のように大地を覆った。」(旧約聖書続編、シラ書24章3節)

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 NHKの気象情報で時々発表される濃霧注意報ではないが、やはり注意を促す言葉である。神の知恵は霧となり、私達が持っていると思い込んでいる光の足りなさについて考えさせてくださる機会となる。明るくて全てがよく見える風景は必ずしも知恵の光で照らされている世界ではない。ちなみに、神の知恵は、場合によって、真面目な光の子にとっても目が痛くなる逆光になるかもしれないが、何でも見えなくなって心配になった時は、霧のように私達を包んでくださる神の知恵に気づかせるきっかけになり得るのである。

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※ 聖霊高等学校・中学校のホームページを参照

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