Global Friends in MISONO
聖園女学院では、南山学園内連携プログラム「Global Friends」を実施しております。
2年目となる2024年度も、南山大学・聖園女学院それぞれの校内で国際交流プログラムが行われます。
南山大学 国際教養学部 北村雅則教授にお越しいただき、2月20日に行われた「Global Friends in MISONO」の様子をお伝えいたします!
今回のテーマは「やさしい日本語を使ったグローバルコミュニケーション」。
「突然ですが、みなさんが英語を学ぶ目的は何ですか?」
「名古屋から新幹線で聖園に向かう途中、小田原駅でたくさんの外国人に出会いました。みなさんなら、旅行客や留学生とどうやってコミュニケーションしますか?」
参加した生徒は中1~高2まで23名。北村教授の語りかけに、緊張が和らいでいきます。
「英語は国際共通語(リンガ・フランカ)とされているので、『Hello!』でいいかもしれないけれど、英語を母語としない人には、かえってその声かけが失礼にあたってしまうこともあるかもしれません」とのご指摘に、はっとする生徒もいました。
日本語を母語とする自分たちが、留学生と接する際に心がけたい「やさしい日本語」を身につけるにはどうしたらいいのでしょうか。事前課題とグループワークを通して、さっそく実践していきます!
課題は「飛行機搭乗時の注意事項を、やさしい(=優しい&易しい)日本語に直す」というもの。
カードを使って、即興でグループが作られました。
No.1~No.8のグループごとに「翻訳」開始!
お互いの表現を読み比べ、意見を交わし合いながら「やさしい日本語」に近づけていきます。
これぞ!と思った文章が、その場で共有されていきます。
誰にでもわかりやすい「やさしい日本語」になっているでしょうか...?
続いて、グループの代表がプレゼンを行いました。
なぜその言葉を選んだのか、苦労したところ、工夫したところ......生活の中で当たり前のように使っている言語だからこそ、「やさしく」伝える難しさを実感していました。
最後に、本校のネイティブ教員も登場しました。
英文で書かれた「搭乗時の注意事項」を例に、「英語にも『やさしい』表現はあります」とたくさんの言い換え方を教えてくださいました。
プログラム後の質疑応答では、カナダ留学を経験した生徒から「やさしい英語に言い換えてもらって助かったことが何度もある」という体験談が共有されました。
続いて「いろいろ言い換えてみたけれど、どうしても伝わらないときはどうすればいいですか?」という質問が。北村教授は「永遠の悩みです」と仰りながら、「どうしても」という際の手段として、スマホのアプリや翻訳機などを補助的に使う方法もあると教えてくださいました。大切なのは「目の前にいる相手に伝えたい」という心です!
北村教授、たくさんの気づきをいただけたご講義をありがとうございました。
次回の「GlobalFriends」プログラムは、3月27日に南山大学で行われます。
ヤンセン国際寮見学・留学生別科の授業見学・学食体験などなど盛りだくさん。
「やさしい日本語」を学んだ聖園生たちが、南山大学の留学生とどのようなコミュニケーションを図っていくか、お楽しみに!