校長の声『光の子の共演』
「そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。」(マタイによる福音書5章16節)
停電の時、暗いところで蝋燭一本は世を輝かす光にならないかもしれないが、少なくとも周りの人々は、助けとなるこの小さな光をありがたく評価する。しかし、この自分の光を真昼で輝かせてみても、太陽に負けてしまう。曇りの日であっても、競争相手である太陽には勝てない。
自分の光を人々の前に輝かせたいと思えば、適切な時と場を選ぶことだけではなく、イエスの言葉の対象となる「あなたがた」は複数形であることにも計算に入れる必要がある。つまり、自分の光を輝かせたいと思えば、他人も太陽も競争相手ではなく、同じところの美しさをそれぞれの形で、多くの人に見せる協力者となる ー 例えば、この写真の昼の風景と夜景のように。
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因みに、「光の子の共演」にはそれなりの目的がある。イエスの言葉で言えば、「あなたがたの天の父をあがめる」ことである。一本の蝋燭の光で互いに助け合う光の子達は自分が注目されることで満足せず、光の力となる天の父に感謝するのである。