MISONO's NEWS

校長の声

校長の声『"Happy New Year"』

 "Happy New Year!"という新年の挨拶を耳にする時に必ず考えてしまう:昨年はどうだったのか、と。新年を迎える時は過ぎ去った一年を振りかえる時にもなる。コロナウイルスが世界中の人々から幸せを奪い取った2020年を後にして、2021年こそ平和な生活に戻る一年、Happy New Yearになるよう祈るのである。

 時間の流れを「良い時」と「良くない時」とに分けることは我々人間の時間の感覚であろうが、時間の一つの側面を見逃す盲点がある。

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 カエデの紅葉と椿の花は私達の目を同時に楽しませてくれる。これで終わる、今から始まる、という違いはあるが、(個人の好みの違いがあっても)その美しさは簡単に比較できるものではない。カエデと椿は競争相手ではない。

 JSバッハのある教会カンタータのタイトルはヒントになるかもしれない。『神の時こそいと良き時』("Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit", BWV106)。昨年にあったこと、今年から始まること、人生の喜びと悲しみ、そして大自然の美しさを「神の時」の流れの中で感謝しながら、皆さんが新しい年を向かえることが出来るように祈っている。

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