MISONO's NEWS

生徒の活動

中学1年生 コミュニケーション研修

中学1年生(80回生)が、年間を通じてコミュニケーション研修プログラムに参加しています。

4月に行われた小笠原流礼法講座・プロジェクトアドベンチャー研修に続いて、10月には2回にわたって「平和」を考える機会をもちます。南山学園の教育モットー「人間の尊厳のために」、聖園女学院の校訓「信念・精励・温順」とも密接にかかわるプログラムです。

10月7日、本校卒業生でもある サムレーン・アプサラ(旧「対人地雷をなくす会」)代表の岡戸良子(おかどながこ)先生をお招きし、「What is peace for you?」をテーマにご講演いただきました。

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ご講演の大部分は英語で行われました。

「みなさんと同じ、聖園で育った私が......」と前置きされた先生は、80回生にむけて「地球に平和はあると思う?」と問いかけました。半数ほどの生徒が手を挙げます。

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現在、世界各国・地域では多くの紛争が起きています。

イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの侵攻が開始されたのは、奇しくも講演当日から数えてちょうど2年前の2023年10月7日のことでした。

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続いての問いかけは、「なぜ友達とケンカするの?どんなときに?」というもの。

80回生からは「取り合い」「意見の違い」「すれ違い」「誤解」など、身近なキーワードが挙がります。国や民族同士の「ケンカ」である紛争は、宗教の違いや気候変動、貧困などさまざまな要因がきっかけとなって起こります。

個人のケンカとスケールこそ大きく違いますが、政権への不満(=意見の違い・すれ違い)や、領土や資源の奪い合い(=取り合い)も、紛争の原因となることを教えていただきました。

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後半には、岡戸先生が翻訳されたパレスチナの女学生・サバラさんの日記を映像とともにご紹介いただきました。サバラさんは23歳で、英語教員を目指しているとのことです。

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無抵抗の市民が殺され、人としての尊厳や夢を持つ権利が奪われていること

停戦期間はたったの2ヶ月だったこと

「犠牲者は、爆撃と人々の無関心で2度死ぬ」ということ

プライバシーのないテントでの暮らしは、女性にとってさらなる苦しみ(性被害)を招くこと

「安全な場所にたどりつき、ほんの一瞬でも安らぎを見出したい」と一心に願っていること

岡戸先生の朗読とともに立ちあがってくる厳しい現実の数々に、80回生は言葉を失いました。

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ご講演の最後に岡戸先生と80回生が「平和を求める祈り」を共にしました。

本日の活動をもとに、次週は分かち合いを行います。

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