Global Friends in MISONO
9月11日、南山大学 国際教養学部 北村雅則教授にお越しいただき「Global Friends in MISONO」を実施いたしました。中学1年生~高校2年生有志26名が参加し、今年度も南山大学・聖園女学院それぞれの校内で国際交流プログラムを行います。

放課後の教室に集まったものの、まだまだ参加者には緊張が残ります。北村教授からの最初の問いかけは「今回参加したきっかけは?」というもの。
「友達に誘われました」「母に勧められて......」などの他に、「去年の参加者が『楽しかった!』と言っていたから」というきっかけも。4年目を迎えたGlobal Friends、校内にも着実に参加者の輪が広がっています。
前半のトピックは「ネイティブ話者」でした。多少不自然な表現であっても文脈を理解できるのが、ネイティブスピーカーの強みとされます。一方で、複数の意味をもつ俗語は翻訳の難易度が非常に高いそうです。
・最近の雨、エグいよね。(=雨量が多い、激しい/よく降る など)
・このアイドル、エグいね!(=かっこいい、可愛い/ダンスがうまい など)
という会話を聞いた留学生が辞書で「えぐい」を調べても、「『えぐみ』から派生した言葉。(食べものの)あくが強い味」としか載っておらず、会話の意図が伝わりません。

擬音語も注意すべき表現のひとつだと教えていただきました。日本国内では、Suicaなどの交通系ICカードをかざして改札を通過する(=「『ピッ』ってする」)ことは日常の光景です。旅行者や留学生と出会ったときに、「相手の国では動きが違うかもしれない」「そもそも、駅に改札自体がないかも......」と想像できるかどうかが、コミュニケーション成立の分かれ目になるそうです。
10月12日のGlobal Friends in NANZANで行われる留学生との交流プログラムにむけて、「すぐには難しいかもしれないけれど、やってみることが大切です。『当たり前』を疑ってみよう!」と北村教授に励ましていただきました。
後半は、「やさしい(優しい/易しい)日本語」を用いたグループワークを行いました。
今回のお題は「聖園女学院の紹介文」と「湘南エリアについて」を留学生に伝わるような「やさしい日本語」で紹介し、さらに英語に翻訳するというもの。参加者は事前に課題を仕上げて活動に臨みました。

英語力が大きく異なる学年混合のグループ活動を、高校生がうまくリードします。
「先輩は、中1の気持ちになって!」と北村教授。

「『人間の尊厳のために』って日本語でも難しい。どうやったら伝わるだろう......?」
できるだけ短く簡単な言葉を使うことが、「やさしい日本語」翻訳のコツです。

「神奈川県って言われても、アメリカには県がないよね。神奈川エリアでどうだろう......『東京の隣』は?『TOKYO! I know!』ってなるよ、きっと」アイディアが次々に生まれていました。

ネイティブの先生方からも助言をいただき、英文を仕上げます。

グループ内で厳選し、「これぞ!」と思った日本語/英語の紹介文を発表しました。
北村教授から「素晴らしい英作文を選ぶのではなく、『話者としての自分たちがわかるかどうか』を考えることが大切です。『うまく言えない』という経験は、必ず成長につながります」との助言をいただきました。

「伝わることは幸せなこと。心配しすぎずに挑戦を!」「言葉に困ったら、ジェスチャーや表情が助けてくれるはず」「キーワードをひとつでも伝えることができたら大丈夫」ネイティブの先生方からもフィードバックをいただきました。

南山大学で北村教授と学んでいる留学生は、「自分の日本語が通じるか不安」「下手だから恥ずかしい」「でも、通じたときはとても嬉しい」と感じているそうです。
「彼らの『日本語』を、みなさんの『英語』に置き換えても同じことです。コミュニケーションは、人と人との関係づくりです。『間違うことを恐れずに!反省は後で』という心構えでいれば、きっとうまくいきます」
次回 10月12日の活動に向けた極意を授けてくださった北村教授、貴重な学びをありがとうございました!