中学2年生 総合学習
聖園女学院では学年に応じた総合学習・総合探究に取り組んでいます。
2026年度も中学1年生~高校1年生が探究学習専門の企業(株式会社ミエタhttps://www.mietaplus.com/)と連携し、活動いたします。
中学2年生(80回生)は「そのまちの資源と人の願いが生きるまちづくり」をテーマとした探究学習に取り組んでいます。10月2日、神奈川県真鶴町を訪れてフィールドワークを実施しました。
6月末・9月末に実施した事前学習では、真鶴町商工会青年部 副部長 小川顕太郎様や真鶴町政策推進課 石井菜月様よりお話をいただきました。
真鶴町が県内唯一の過疎地域であることや、景観や生活風景を守っていくために「美の基準」が制定されていること、勇壮な「貴船(きぶね)まつり」の様子など、限られた時間ではありましたが町の現状と課題を教えていただきました。
台風接近が心配されていましたが、当日はフィールドワーク日和。
JR真鶴駅に集合した生徒たちは、地下道を通って町内探索に出発しました。

「この町にはスタバもマックもありません。郵便局も、最近1つだけになってしまいました。でも、真鶴は『寂しい町』ではありません。『代わりに何があるのか』を考えながら、みなさんの『地元を見る目』を養ってください」
フィールドワーク当日も、真鶴町商工会 小川様にご案内いただきました。

真鶴町民センター会議室をお借りして、行程を確認しました。日常生活の場にお邪魔する立場としての敬意と感謝を忘れないことや、「~についてはどうですか?」というオープンクエスチョンの方が、話を広げていきやすいことなど、訪問時のコツを教えていただきました。

町民センターの一角には、誰でも自由に利用できる掘りごたつと座布団が。
「美の基準」のキーワードのひとつである「小さな人だまり」が実現されていました。

当日は4コースに分かれ、2箇所の訪問を中心に活動いたしました。
〈Aコース〉
◆エフサイズ
「坂の町」ならではの細い路地を抜けていきます。

都内の建築会社に20年勤務し、9年ほど前に移住したという藤井様に、ご自宅兼事務所をご案内いただきました。
さっそく生徒から「これからどのようなデザインを考えていますか?」というオープンクエスチョンが。「お医者さんのような気持ちで、今ここにあるものを健全に残したい。人口減や資金調達の難しさなどさまざまな課題がはっきりとしている中で、新しいものを本当に建てるのか?という気持ちは常にあります」とお答えいただきました。

事務所スペースにも「くつろげる灯り」としての電球色が用いられ、あたりを優しく照らしていました。

◆道草書店
2020年に創業した書店で、中村様にお話を伺いました。
都内から真鶴に移住したところ、「本屋がない町」という事実に驚かされたそうです。特に書店を経営したいわけではなかったそうですが、オンライン販売の利用が難しい高齢者のためにも「町の本屋をつくる」ことを目標にして一念発起。
真鶴にはDIYが得意な人が多いようで、閉業した電器屋さんの建物を活かした素敵な店内が完成しました。

店内には希望者が出品できる「シェア本棚」も。カフェ営業とともに個展スペースとしても使われているようで、この日は藤沢在住の書家による作品が飾られていました。

3000冊の蔵書がある「子ども図書館」が生徒に人気でした!

再び小川様と合流し、町内を一望できる荒井城址公園へ。桜の名所として親しまれていますが、樹木の保全費用が課題だということです。

昼食場所として、コミュニティ真鶴のみなさまにお世話になりました。
2025年12月に開設された中高生の居場所「よりみちコミック」で、すっかりくつろがせていただきました。
~昨年度の活動はこちら~
https://www.misono.jp/news/2026/07/2-1150.html

真鶴町のみなさま、ありがとうございました!
