卒業生。聖園を語る①
この春にお茶の水女子大学に進学する尾形さん。
聖園での学びや進路(進学)実現について静かに語ってくれました。
尾形さんは精勤賞(3年間の出席率99.9%)の聖園生。卒業式では、
卒業証書とともに精勤賞と記念品を授与されています。
聖園での学びや生活は、月日を重ねるごとに、満足度が上がったそうです。
特に高校で、興味深い授業や先生に出会い、学びそのものが楽しいものに
なったそうです。
― すごい出席率ですね。行事は皆勤(出席率100%)ですね。
「はい。6月の球技大会、9月の聖園祭、12月のクリスマス行事など、
6年間、すべてに参加できました。大学受験の時期も、
心と頭の切り替えになったし、だらだらやるよりも、集中して、朝も夜も
勉強できてはかどりました。」
― 勉強はどのようにすすめたのですか?
「聖園ですごい先生がたに会うことができて、
すべての勉強の意味がはっきりしました。勉強時間も、量を増やす一方で、
一時間でできることを増やす練習もしていきました。
私は将来の目標が定まっていないのですが、聖園では、
"目標に向けて勉強するのは勉強の達人。
目標が定まるときのために学び続けるのが人生の達人"
という表現があって、
目標の定まっていない私には、勉強の意味がはっきりしました。
それを応用して、やる気が出てから勉強するのではなく、やる気が出たとき
のために記憶は終えておいて、やる気が出たときに演習を重ねました。」
― 聖園で学んだことは?
「挨拶や礼儀、宗教心や教養、自立心など、人生の土台が確立しました。
挨拶の"ごきげんよう"は、朝も昼も夜も使えて、いつでもどこでも誰にでも
使えて、カトリックだなあと感じました。大学で使ったらどうなるか楽しみ(笑)。」
「宗教に触れてよかった。世間で言う宗教は少し違う気がします。多感な時期に
きちんとした宗教に触れておくのは大事だと思います。国際社会でも宗教が
土台になることがあるし、逆に宗教を悪用している人を見抜くこともできます。」
「教養に関しては、必修が多い聖園では、文理問わず教養が身につきました。
すべての知識はつながっているので、知れば知るほど楽しいものでした。
大学では抽象化をできたらいいなあと思っています。」
「自立心も、流されない大切さがよくわかりました。自分の生き方・考え方を確立
できたし、保つことができました。周囲のサポートと自分の意志が両輪でうまく
回ったと思います。」
― 後輩たちに一言お願いします。
「自分にあきらめることなく、周りに流されることなく、後回しにすることなく、
先を見据えた上で、今、目の前のものに、きちんと取り組んでほしい。
自分をよく見つめて、よく把握して、先をよく見て、先をよく把握したうえで、
今大切にすることを見極めてくださいね。」
静かに明るく語る姿は、人間としての土台がしっかりしていることを感じさせました。
"本物の自分"を見いだしているのでしょう。
後輩たちも、その姿勢や考え方に憧れを抱き、実践し始めています。
聖園生は、他者から影響を受け、他者に影響を与えながら、成長していきます。
真の意味で、他者とともに成長していくのが聖園生。
聖園の空気は、このように、人から人へと受け継がれ、熟成していきます。
平成27年4月3日
進路指導部