MISONO's NEWS

校長の声

校長の声『本物のあなたで在りなさい』

 朝早く、鏡で自分の顔を見る時に、時々「これは誰?」と考えてしまう日がある。毎日のように変わってしまう自分のどちらは本物であろうか。

 言うまでもなく、鏡は正解を教えることはないが、参考になる情報はある。その1つは日本のカトリック教会が毎年7月1日に祝う祝日、「ペトロ岐部と187殉教者」を記念する祝日である。「殉教者」はイエス・キリストを信じるために死刑された人、命を失っても自分の信仰を捨てない人である。

 今の日本ならば、自分の信仰のために殉教しなければならない心配はないが、命よりも信仰を第一にしたペトロ岐部は、聖園ノートに書いてある言葉の意味について大事な事を教えている。

        "Be your truest self" - 「本物のあなたで在りなさい」

 命よりも信仰を選んだペトロ岐部はonly oneである自分自身の自分らしさを手に入れることはできた。彼は自分の命に意味を与えるイエス・キリストを選んだからである。聖園女学院の生徒は自分の命か神かを選ぶかという板挟みには遭わないと思うが、本物の自分であるために何を選ぶかを真剣に考える必要はある。講堂朝礼で歌う聖歌、「キリストはブドウの木」は、ブドウの木につながっている自分、神が守ってくださる自分は本物の自分であるという一つのイメージとなっている。

 本物の自分に欠かせない繋がりはもう一つある。大きな絵の中の一部であり、全体に貢献する自分こそ、本物の自分になると言える。

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