卒業生、聖園を語る⑤
今春、Panasonicに就職する近藤さん。
勉強の重要性とともに、
聖園生がもつ"品格"について語ってくれました。
― 大学在学中にGoogleの取り組みに参加できたり、
協会から賞をいただいたりしたそうですね。
「はい。自分の取り組みを評価くださる方がいるというのは、自信になりました。
大きな企業や団体は、対人関係構築力や哲学など、人間としての中身をすごく
注目してくださるので、びっくりすると同時に、楽しかったですし、自分自身の強
みや弱みを知ることができました。」
― 企業の方々とお会いしてわかった、自分自身の中身とは?
「はい。勉強面の努力はもちろんのこと、"+α"というか"土台"というか、実力の支え
や言動の軸の部分を注目されていたように感じます。たとえば、勉強面の努力では、
英語でのプレゼンや資料の読み込みなど、本当に時間かけました。でも、それは当
たり前のことでで、+αというか土台としての、挨拶や笑顔、礼儀や一言添えなどが、
自然にできるかどうか、がポイントだと思いました。企業の方々にも「君は、挨拶や
礼儀が染みついているね」をほめていただきました。」
― 聖園在学中は優等生だったのですか?
「いいえ(笑)反抗期もあり、勉強しなくて、よく叱られました(笑) 通常なら、あきらめ
られると思うのですが、先生も親もしつこくて(笑)。だから、反抗期があっても、6年
後には、礼儀やマナーも身につきました。」
「勉強面でも、"あなたの本当の力の2割もだせていない。出し惜しみするな"と幾度も
指摘されて(笑)。自分では「頭が悪いから」とか「勉強よりも大切なことがあるから」
と自分を正当化していました(笑)。でも、見抜いてくれる先生、事実をもとに指摘し
てくれる先生、信じてくれる親がいてくれて嬉しくて。実際、大学ではしっかりと勉強
できたし、企業の方も評価くださったので、やっぱり、「できない」のではなくて、「やら
なかった」のだと思い知りました。」
― 後輩たちに一言お願いします。
「3つあります。
①あきらめずに叱ってくれる人を大切にして。
②勉強は当たり前。頭が悪いからと言い訳しないで。
③挨拶・礼儀・マナー・一言添えは、心に染みつくまで繰り返して。
聖園生の品格は、世間でも、企業でも、どこでも通用します。相手の心にも、あたた
かいなにかを伝えることができます。
学校の中はもちろんこと、公共の場でも、家でも繰り返してください。自然とできるまで。」
大学での活躍、企業の方々との取り組みを通じて、聖園で身についたことが、想像以上に
普遍的であることを熱く語ってくださいました。
聖園では、時代とともに取り組みが刷新されても、
伝える本質は普遍的です。
それは、
いつでも、どこでも、誰にでも大切なことだからです。
聖園の空気が、聖園生をとおして、大学にも企業にも世界にも広がっています。
平成27年4月8日
進路指導部