MISONO's NEWS

校長の声

学校長より在校生にメッセージ

「お守り」

 入試説明会で聖園女学院が受験生に提供しているアトラクションはロザリオ作りである。仏教の数珠と同様、元々祈る時に使うアクセサリーだが、受験勉強を支える「お守り」にもなる、と担当する先生と生徒が丁寧に教えてあげる。入学して聖園生になったら、今度はチャペルを訪問する時に聖母マリアのメダイを貰う。鞄に収めておけば、自分の学校生活と学習のお守りになる。

 ところで、このようなお守りには注意すべき側面がある。自分と隣人の安全に気を遣うことは前提条件となっている。自動車にメダイをかけても、守護の天使はスピード違反する時に飛び出すと、私は若い時から何回も聞かされた。

 私達を見守ってくださる神力のシンボルはメダイとロザリオだけではない。聖園女学院の校内においてあるイエスや聖母の像も同じ役割を担っている。管理棟の玄関にある聖母マリアと幼子イエスの像は「聖園坂を登ってこられてご苦労様でした」と、入ってくる人を歓迎してくださる。

 3月2日から学校閉鎖が続くなかで訪れてくる人の数はかなり少なくなってきたが、伝えているメッセージはメダイとロザリオと同じ内容である。コロナウイルス感染から自分と隣人を守ることになると、神様への丸投げは駄目、と。第一歩は先ず自分にできることやることから始まる。例えばマスクの着用や、(登校出来なくても)先生からオンラインでうける指導を活用して勉強に励むことである。私達のこの地味な努力を幼子イエスと共にマスクを着用している聖母マリアは見守ってくださるのである。

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(画:高2 大井美空)

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