校長の声『天使』
「主はあなたのために、御使いに命じて、あなたの道のどこにおいても守らせてくださる。彼らはあなたをその手にのせて運び、足が石に当たらないように守る。(詩編91編11節~12節)
世の中を歩き回る時に安心感を与える聖書の言葉ではあるが、微妙な解釈で悪用される例もある。「神の子なら、飛び降りたらどうだ」と、荒れ野でイエスを誘惑した時に、悪魔はこの箇所を引用していた。(マタイによる福音4章6節)
自分の行動に対する自己責任を放棄して、必要な対策を全て天使に一任して、天使の翼に便乗するという、悪魔の聖書学を鵜呑みしては危ない。
言うまでもなく、天使達は何もしてくれない、というわけではない。むしろ、天使達はどのような姿で私達に語りかけ、どのように私達を見守ってくださるかに気づくことは不可欠である。
* 空を飛ばなくても翼のない大天使ミカエル(美蛙)にできることは沢山ある。 * 合掌なさる仏様の手は見えないところで支えとなる。 * 「熊に注意」と呼びかける天使の声は標識を通して伝わる。
色々な形で支えとなる(天使達の)翼と手と声に欠かせないのは私達の協力体制である。皆さんは安全対策を怠らないようにと呼びかけている天使達の助けを生かし、良い夏休みを過ごすことが出来るように祈っている。