校長の声『花の言葉』

　本校の美化委員会の活動は聖園女学院の魅力を目に見える形にしてくださる。１１月の下旬植えた、冬を迎える季節にぴったりの花を見て色々考えさせられた。一つ一つを見て、そして花壇全体を見ても「綺麗」「可愛い」という印象であった。

　ところで、植える作業を指導してくださった先生に教えていただいて始めて気づいた。植えられた花を上から見たら、「ＭＩＳＯＮＯ」という文字となっている、と。それぞれ違う色と形の花であっても、一緒になれば一つのメッセージを伝えている。正に、"Say It With Flowers"、花を通して静かな語り口での物語となっている。

　自然豊かな聖園女学院のキャンパスを花でアピールする言葉を見て、聖書のある言葉を思い出した。「神は御自分にかたどって人を創造された。」（創世記１章２７節）

　私達一人ひとりは個性豊かな人間として神の似姿に創造された、という解釈は普通であろうが、もう一つの重要な側面はある。大きな家族の兄弟姉妹として創造された私達人間を通して神が世界に伝えたいと思っている言葉はある。これは最初のクリスマスの時に天使達が伝えた言葉。

　「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」

　もうすぐクリスマスになる。力を合わせてこの「平和」が世界に見えるように花を咲かすシーズンになれば、と願っている。