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校長の声

校長の声『おみくじ』

 お偉い方とのやりとりで模範的な答えを示す話は旧約聖書にある。「主は...サムエルを呼ばれた。「サムエルよ。」サムエルは答えた。「どうぞお話しください。僕は聞いております。」(サムエル記上3章10節、新共同訳)(ちなみに、我々人間にはこのように素直に答えることは難しいようである。「主よ、どうぞ、お聞きください。僕は話しております」と言ってしまうこともしばしばある。)

 神からのメッセージを受け取ることは第1歩であるが、本当の課題はその後から始まる。サムエルのようにリーダーの役割を任された人であれば、神から頂いた言葉を自分だけのものにしないで、人に伝えることは果たさなければならない使命であるが、我々のような平常の人間はそこまで求められていない。

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 いうまでもなく、「何もしなくていい」というわけでもない。ここでヒントとなるのは軽井沢の諏訪神社の境内にある大きな木に結ばれたおみくじや、聖母マリアの像の前に飾られた蝋燭である。自分の願いに対して(例えばおみくじで)届いたメッセージは自分宛の内容だとしても、目に見えない方からの言葉を支えとしていることを目に見える形で示すこと(例えばおみくじを結ぶこと)は意味がある。「お偉い方とのやりとりを大事にするのは自分一人だけでない。仲間は沢山いる」と確信がもてる。

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