MISONO's NEWS

校長の声

校長の声『サクラとタンポポ』

 「上にあるものに心を留め、地上のものに心を引かれないようにしなさい。」(コロサイの信徒への手紙3章2節)

 これは復活祭のミサで読み上げられる朗読の言葉である。上のものは復活したイエスが教えてくださったことである。自分の力で手が届かないだけではなく、上のほうへ目を向けないと気づかない新しい人生のことである。

 ここで気になるのは、自分が普段歩いている地上。「上を向いて歩こう」と言われても、躓いてしまわないように路上をチェックしなければならない。

 上と下を見ている時に、どちらに心を留めるかは聖書が指摘しているポイントである。新しい人生に近づこうとするときに妨げとなるのは自分が慣れている地上の方である。

 これはあくまでも我々人間が頂いた命の話。毎年の花見のシーズンに、このままで当てはめることはできない。上にあるサクラ、地上にあるタンポポ、両方とも私たちの目を楽しませるからである。うっかりしてタンポポを踏みにじらないように少しだけ地上に合理的配慮してみよう。

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