2024年度 総合学習・総合探究
聖園女学院では学年に応じた総合学習・総合探究に取り組んでおります。
2024年度は中学1年生~3年生が探究学習専門の企業(株式会社ミエタ https://www.mietaplus.com/)と連携し、活動いたしました。生徒たちがどのように学びを深めていったのか、年間の様子をお伝えいたします。
◆中学1年生「地域の隠れた"タカラ"の見つけ方」
前期には藤沢子どもの家・聖園マリア幼稚園・善行市民センターなど学校近隣の施設をグループごとに訪問し、地域に根ざした「居場所」について考えを深めました。
後期には「あったらいいなを形にする街づくり」と題して、グループ発表に挑戦。
自分たちが好きなものを楽しむ場所・特定のジャンルに詳しい人が集まる場所 という考えから一歩踏み出し、どうやったら「開かれた居場所」を作ることができるかに注目した発表が印象的でした。
◆中学2年生「多様性と持続可能な街を考える」
10月に真鶴でフィールドワークを行いました。
移住してきたご家族が営む書店や「町の保健室」(国保診療所が実施している地域活動)を訪れ、地域活性化の課題と解決方法を学びました。
1月には、グループごとに選んだ場所を「活性化」するアイディアを発表しました。
特定の市・図書館・スタジアム・地元の公園など、選ばれた場所もそれぞれが抱える問題点もさまざまです。理想像にとどまらず、課題解決のための具体的な方法が多く挙がっていました。
◆中学3年生「思わず回したくなるカプセルトイ」
グループごとにカプセルトイの商品を企画・製作し、聖園祭でチャリティ販売いたしました。
1月の学年発表では、ニュージーランドに留学中の生徒が登場する場面も。
制作過程の再現動画を撮影していたとは驚きです!
完売したこと、収益金を寄付できたことなどプラスの側面だけでなく、「小さい子に、泣きながら『他のが良かった』と言われてしまった」「商品の耐久性を考えるべきだった」などシビアな点にもきちんと向き合いながら発表していました。
◆高校1年生「SDGs17の目標達成にむけて、具体的解決策を提案する」
SDGs17の目標のうち関心をもったテーマを選定し、具体的解決策を提案しました。年間を通して個人探究に取り組み、学年発表を経て選出された6名が全校発表に臨みました。
教育格差と貧困、水質汚染、食品ロスなどの課題が取り上げられ、身近なところから実践できる解決策が提示されました。
◆高校2年生「SDGs17の目標達成にむけて、実践結果をふまえて発表する」
年間を通して個人探究に取り組み、ユニークな実践が紹介されました。
学年発表では内容・構成・スライド・発表姿勢・発表時間をそれぞれ採点し、上位8名が全校発表に進出しました。再生可能プラスチックを自分の手でつくり、発表に臨んだ生徒もいました。