中学3年生 南山大学模擬講義
11月11日、中学3年生(78回生)が「南山大学模擬講義」に参加いたしました。
南山大学 総合政策学部 山田哲也教授による講義テーマは「戦争と子ども」でした。

「国際社会で起きていること/国連/戦争と平和」などに対する興味関心について、78回生へ事前アンケートを実施いたしました。山田教授は「戦争による教育の中断/心の傷に対するケアの試み/子ども兵士の問題」などいくつものトピックを掲げ、「たとえ現地に赴くことができなくても、後方支援を的確に進めていくことで世界を"平和"に近づけていくことが可能になる」と教えてくださいました。
〈生徒の事前アンケート回答より〉
・私の夢は児童教育や幼児教育に関わることですが、国際社会の現状を学んでからは、教育に課題を抱える諸外国で働くことも視野に入れています。日本にいながらそのような支援はできるのでしょうか。できるとしたら、具体的にはどのような支援があるのでしょうか。
・先日、パレスチナ難民へ液体の食糧を支援している様子をニュースで見ました。今日を生きるために、家族が必死に手に入れる食糧が液体だったことに大きなショックを受けました。栄養価や支援に用いられる食材の種類など、現状を知りたいです。
・戦争や対立の話題をよく目にするようになり、平和を保つことの難しさについて考えるようになりました。文化や宗教の違いを理由とした争いが起こることもある中で、どうすればお互いを理解しあい、平和な世界を作ることができるのかについて関心をもっています。国連をはじめとする国際機関がどのように問題を解決しようとしているのか、世界の中で日本がどのような役割を果たしているのかについても関心があります。
生徒から投げかけられた率直な疑問をもとに、国際法・国際組織論をご専門とする山田教授が実例を挙げて次々と解説を進めていくスタイルはまさに大学の講義そのもの。同席した中学3年生担当の先生方からは「大学の講義って、そういえばこんな雰囲気だった!」と懐かしさを覚える声も。中学の授業とは全く異なる講義風景に、78回生は大きな刺激を受けていました。
山田教授、貴重な時間をありがとうございました!