校長の声『カレンダーのメッセージ』
「新年」が始まっても、全てが「新しく」なるわけではない。むしろ、旧年からの続きも多い。必ず変わって新しくなるのは色々なところから頂くカレンダーである。
ところが、日めくり、或いは月めくりのカレンダーの数字が新しくなっていても、書いてあるメッセージで目立つのは昔から伝わっている言葉である。私の目を引いた言葉は、仏教とキリスト教の団体が発行したカレンダーである。1つは藤澤山無量光院清浄光寺(通称:遊行寺)を支える時宗総本山護持会、もう一つは南山学園設立母体であるカトリック神言修道会のカレンダーである。
それぞれの宗教的背景ははっきりしている。神言修道会創立者である聖アーノルド・ヤンセンの言葉は愛の掟の具体例である。「たとえば、親しい言葉を告げるといったように、自分の知っていることで隣人を喜ばせることは良いことです。」時宗総本山護持会の言葉は茶道の本質を示している。「和敬清寂。」
親しい言葉はただ丁寧な言葉遣いではなく、そして、茶道の儀式は単なる作法ではない。人間関係を大切にすることは両方の共通の基盤となっている。カレンダーが新しくなっても、この変わらない大切な課題は今年も残っている。
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