校長の声 『 "He's got the whole world in his hands" 』
「全世界は神様の手の中にある。」同じ一行の4回の繰り返しはこのゴスペルソングの第1節となる。
分け隔てなく全ての人を優しく抱きしめてくださる神のイメージである。しかし、違う側面を考えさせる場面もある。例えば、自分が欲しいと思っている美味しいものがあるからこそ、シマリスは人の手に乗ろうとする。出される手ではなく、その上にある木の実に目を引かれて、勇気を持って一歩前に踏み出す。
神の手に乗って大丈夫か、そこには何かいいものがあるのか、と考えている間に一番大事なことを見逃してしまう。余計な心配している自分は既に神の手に包まれているのである。
自分と一緒に神の手の中にいる仲間に目を向ける時に始めて目指すべきことは見えてくる。
蛇足であるが、そこに人間関係の難しい側面も見えてくる気がする。