校長の声『道』
イエスは言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。(ヨハネによる福音書14章6節)
これはイエスの有名な道案内の言葉である。目的地は「父のもと」であるが、イエスが語っている「道」はどのようなものであろうか。
色々なイメージが浮かんでくる。
緑豊かな森の中での癒やしの散歩道
料金はかかるが早く目的地に辿り着く高速道路
飛行機に乗って旅立つ空港の滑走路
電車が時刻通り走る鉄道の線路
運転手なし動いている名古屋のリニモ、東部丘陵線
構築中の超電導リニア方式の中央新幹線
どちらにしても、我々人間にとって便利な道であるが、もう一つのイメージはドイツの実家の裏にある線路である。通学のために使った電車が走った線路はもう大分前から廃線となっているが、近くの学校に登校する生徒はよく使っている。近道にもなるし、そして車も電車もないので安心して歩ける。言うまでもなく、従来の目的地はこのまま残っている。
枕木を踏んで、歩調を合わせて、安心して皆と一緒に歩ける道となっている路線は、イエスが教えてくださった道、一生涯の人生の道に相応しいイメージではないであろうか。